冷や汗 2012 9 8

 夏の節電期間が終わりました。
実は、私は、電力供給に関しては、
「なんとかなるだろう」と思っていましたが、
少し気になって「でんき予報」を見たら、
「これは、まずい。危険だ」と思える日があり、
結局、毎日、「でんき予報」を見ることになりました。
 これは、「残暑 2012 9 1」で書きましたが、
「ピーク時に大型の火力発電所が故障で停止すると、
大規模な停電につながる可能性も考えておく必要があります」というこです。
 このことは、大前研一氏もメールマガジンで書いていることですが、
電力使用率が95%になると、警戒水準です。
(以下、引用)
 「95%なら大丈夫じゃないか」と思われるかもしれないが、
95%というのは電力の運用上、非常に厳しい数字だ。
 電力使用率95%という状況では、
何らかのトラブルで火力発電所が一つダウンすれば、
ブラックアウト(停電)が起きてしまう。
 現実に中部電力では、
最新鋭の上越火力発電所の蒸気タービンが異常振動を起こし、
8月1日から停止している。
 中部電力の総発電量は1100万キロワットくらいなので、
上越1号機の1系列が停止になっただけで5%ダウンとなる。
 私が折に触れて言っているように、
90%を超えると、かなり要注意、
95%になると、「警戒水域」というのが、
まさに、いまの中部電力管内の状況なのである。
(以上、引用)
 それから、私は、夏の初めに書きましたが、
老朽化している火力発電所が多いのです。
 そういうわけで、火力発電所に頼ることができるのは、
「一時的、暫定的」と考えるべきです。
 だからと言って、すぐに火力発電所を建設できるわけでありません。
大型の火力発電所が新しく稼動するまでには、10年ぐらい必要でしょう。
立地問題や環境問題など、いろいろ問題が出てくるからです。

残暑 2012 9 1

2012年8月31日の読売新聞には、このような記事があります。

「東京電力ピーク需要 今年最大」
 東京電力管内は30日、厳しい残暑の影響で、
電力のピーク需要(速報値)が午後2時台に、
5087万キロ・ワットまで上がり、今夏最大を更新した。
供給力に対する電力使用率も、今夏最高の93%となった。
 使用率ベースでは、中部電力管内が、
今夏最高の94%まで上がった。
(引用、以上)
 お盆(8月中旬)が過ぎれば、涼しくなると思っていましたが、
むしろ、逆に、残暑が厳しくなった感じです。
 「でんき予報」の基準では、
90%超から95%までが「やや厳しい」(黄色)、
95%超から97%までが「厳しい」(オレンジ)、
97%超が「非常に厳しい」(赤)となっています。
 厳しい残暑でも、とりあえず、95%を超えませんでしたが、
中部電力管内の94%という数字は、気になります。
 正確に計算したわけではありませんが、
この数字では、どこか、大型の火力発電所が故障すると、
電力供給が厳しくなるでしょう。
 たとえば、ピーク時に大型の火力発電所が故障で停止すると、
大規模な停電につながる可能性も考えておく必要があります。
 これからも残暑が続くと、厳しいものがあります。
9月からは、学校も始まり、電車も混雑し、
人の往来は増え、街は活気付くでしょうが、電力使用は増えるかもしれません。
 さらに、夏の前半ならば暑さに耐えられましたが、
この時期は、身体的に夏の疲れがたまってくる時期でもあり、
厳しい残暑に対しては、夏バテ予防のためにも、
積極的に冷房を使いたいところです。
 週間天気予報を見れば、
来週も、34度、35度の日があります(東京)。







































































































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